1972年のデビュー以来、毎年のようにアルバムを発表してきたあがたは、2011年の東日本大震災発生以降も継続的に作品制作を行い、2011年から2026年までの15年間で今作を含め20枚のオリジナル・アルバムを発表している。昨年12月発売の『小樽くん2025』制作時に1枚のアルバムに収まり切らず、連作として制作された本作では、世界情勢の緊張や気候変動、自然災害が生じる現在の社会状況を見つめながら、自身のデビューに至るまでの1965年から1972年頃の出来事に思いを巡らせ、その体験を語り歌っている。さらには、昨年8月6日に東京・WWWで開催されたマヒトゥ・ザ・ピーポー(GEZAN)のソロ企画“遠雷 vol.8”に出演した際のセッション「失敗の歴史」も収録。ヒロシマへの思いを内包した、祈りにも似た時間の記録が収められている。