高橋幸宏アーリー80's作品リイシュー企画第3弾リリース

高橋幸宏の80年代前半のソロ・ワークを振り返るリイシュー・シリーズユキヒロ×幸宏 EARLY 80s”の第3弾として、『WILD & MOODY』(1984年)、『四月の魚 サウンドトラック』(1985年)の2作が525日にSACDハイブリッドとLP両フォーマットにて同時リリースされた。

WILD & MOODY』は、“YENレーベル”からのオリジナル・ソロ・アルバムとしては最終作となった6作目。約半数が日本語詞でメロウな曲調が中心だった前作『薔薇色の明日』とは対照的に、全曲英語詞でアグレッシヴなデジタル・ファンク・サウンドが際立ち、再び世界市場に打って出る気概を感じさせる作風。T2T7T8にはオーストラリアの人気バンド、アイスハウスのアイヴァ・デイヴィスが参加。T2には高橋を師と仰ぐスティーヴ・ジャンセン(元JAPAN)が歌詞提供。T4はニール・ヤングの代表的名曲でクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング『デジャ・ヴ』(1970年)収録曲のカヴァー。CD版はボーナストラック1曲収録。

一方、『四月の魚 サウンドトラック』は、大林宣彦監督、高橋幸宏初主演映画『四月の魚』(1986年公開/共演:今日かの子、丹波哲郎、赤座美代子 他)のオリジナル・サウンドトラック作品で、映画公開に先駆けて1985年にリリース。高橋自ら全曲のプロデュースと作曲を手がけた。参加メンバー:上野耕路(strings arrangement, p)、白井良明(g)、ピエール・バルー(vo)。収録曲のうちヴォーカル曲はT1T8のみで他は劇伴インストだが、古い欧米映画へのオマージュも散りばめられた独特のムードはオリジナル・アルバムに比肩する魅力を持ち、これも高橋幸宏を語るには欠かせない重要作。CD版はボーナストラック2曲収録。LP版は初回発売時の付録ポスターを復刻封入。

2作とも、リマスタリングを砂原良徳、アナログカッティングを米国の名匠バーニー・グランドマンが担当している。