村八分の貴重な音源が完全版でリリース

村八分のアルバム『KBS KYOTO STUDIO SESSION '72COMPLETE EDITION)』が113日にリリースされる。

この作品は、2003年に発売された『UNDERGROUND TAPES1972 KBS京都スタジオ・ライブ』に、2003年版で省かれていた未発表トラックを追加したもの。音源は中村宗一郎によってオープンリールマスターからリマスタリングが施されている。

UNDERGROUND TAPES1972 KBS京都スタジオ・ライブ』は、19728月にKBS京都のスタジオでラジオ放送およびコンサートPR用のデモ音源としてレコーディングされるもお蔵入りとなっていたスタジオ・セッションを収めたもので、2003年発売時には山口冨士夫(G)の意向によりテープスピードを遅くして発売されたが、今回の「KBS KYOTO STUDIO SESSION '72COMPLETE EDITION)」には本来のテープスピードで収録される。

録音当時の村八分はベースの加藤義明、ドラムの村瀬茂人が加入して間もない時期。「ぐにゃぐにゃ」はこの音源でしか聴けない初期アレンジになっており、試行錯誤を繰り返しながらのレコーディング現場を切り取った未発表2テイクを含む全5テイクが収められる。また「のうみそ半分」のボーカル入りロング・バージョンも追加収録されており、この音源は2005年発売の「村八分BOX」に収められたテイクよりもテンポを落としたアレンジで演奏されている。

スタジオ録音が極めて少ない村八分の、貴重なスタジオ・セッションを記録したこの音源。これまで聴くことができなかった未発表テイクやサウンド・チェック部分も追加した今作で、その全体像が明らかになる。