浜崎貴司の弾き語り対決シリーズGACHIのシーズン3最終回。
タカシ同士の対決となったこの日は、「タカシの唄」という抱腹絶倒ソングが披露されたうえに、共演パートの選曲も“タカシ縛り”ということで、どんとの本名が“タカシ”だとは知らなかったが、ボ・ガンボスの「誰もいない」にやなせたかしの「アンパンマンのマーチ」がピックアップされた。このシリーズではほぼ恒例になっている清志郎楽曲のカバーは「帰れない二人」。さらには、ハナレグミのカバー・アルバムでも取り上げていたオリジナルラブ「接吻」といったラインナップ。ただ、共演パートのクライマックスは、やはりアンコールで、永積はドラムを叩き、しかも飛び入りでおおはた雄一がギターで加わり、「幸せであるように」を演奏。間奏部分では永積が「今夜ブギーバック」をフィーチャーし、1990年前後のグルーヴが甦るステージになった。もちろん、二人のボーカルのコントラストはとても印象的で、聴き手の心にすっと入り込む永積の囁きとゆったりとした間にもグルーヴが渦巻いているボーカルに対して、浜崎の静かな揺るぎなさは彼が着実に実のある時間を積み重ねていることを感じさせた。