YMOは、メンバー合議による選曲のベスト・アルバム『YMO』を6月15日にリリースしたのに続き、26日にはロサンゼルスのハリウッドボウル、27日はサンフランシスコのウォーフィールドにて31年ぶりの北米公演を敢行。サポート・メンバーにFennesz、小山田圭吾、権藤知彦を迎えてグルーヴィな演奏を繰り広げたばかりだが、7月27日には1993年にYMO(文字の上に☓と表記)名義で発表したアルバム『TECHNODON』のリイシュー盤をリリースした。
1983年の“散開”から10年後の93年、東京ドームでのライブに先駆けて通算10作目のオリジナル・アルバムとして発表したこのアルバムは、かつて一世を風靡したいわゆるテクノポップではなく、アンビエント色の強い先鋭的なテクノ・アルバムに仕上がっており、むしろ現在のほうがこのサウンド感に馴染みやすさを感じる人は多いかもしれない。アルバム未収録の「ポケットが虹でいっぱい(English Version)」を追加し、ニューヨークのSterling Soundにてトム・コインが全曲リマスタリング。より一層立体的な音像に生まれ変わった。
この夏は「FUJI ROCK FESTIVAL '11」「WORLD HAPPINESS 2011」への出演も決定している。
『TECHNODON』
TOCT-27087 2,500円
発売中 EMIミュージック・ジャパン |