小西康陽が10月30日にソロ名義のアルバム『失恋と得恋』をリリースした。
本作はPIZZICATO FIVE時代のレパートリーを中心に、他アーティストへの提供曲やカバー曲を小西自身が歌うボーカル・アルバム。矢舟テツロー(Piano)、鈴木克人(B)、柿澤龍介(Dr)、田辺充邦(G)、平山織絵(Cello)の5名のアンサンブル・メンバーとともにスタジオ・レコーディングされた。収録曲の多くは、2023年8月に東京・COTTON CLUBで行われた“小西康陽・東京丸の内”のために編曲が施されたもので、小西のアレンジャーとしてのセンスも味わえる作品となっている。なお、スタジオ録音された小西のボーカル・アルバムが作られるのは今作が初めてだ。
小西は、PIZZICATO FIVE解散からちょうど10年後の2011年3月にソロプロジェクト・PIZZICATO ONEを始動させ、『11のとても悲しい歌』『わたくしの二十世紀』『前夜 ピチカート・ワン・イン・パースン』という3枚のアルバムをリリースしているが、2022年にギター弾き語りライブを行ったことをきっかけに“過去の自作曲を自ら歌うこと”に目覚め、それ以降さまざまなアンサンブルによるパフォーマンスを披露している。今回もレコーディング・メンバーを率いて行うツアーが11月27日の東京・COTTON CLUBを皮切りに大阪、福岡で開催される。