Madonna(マドンナ)

2011年

4月

09日

Vol.38 マドンナ「ライク・ア・プレイヤー」 2011.4.9

1989年、オリジナル・アルバムとしては『トゥルー・ブルー』以来、3年ぶりの新作としてリリースされたアルバム『ライク・ア・プレイヤー』は、文字通り衝撃的なヒットとなり、アルバムは6週連続No.1、300万枚を超えるセールスを記録した。そして、そのタイトル曲は、アルバムからの1 st シングルとして、マドンナにとっての7曲目の全米No.1となり、シングルとしては初めてプラチナム・ディスクを獲得するヒットとなった。

 マドンナと言えば“お騒がせアーティスト”というイメージがあるが、本当の意味で“お騒がせアーティスト”と言われ始めたのも、この「ライク・ア・プレイヤー」あたりだった。この頃、マドンナはインタビューのなかで「私は人を驚かせるのが好き」と語っているが、この「ライク・ア・プレイヤー」にも人を驚かせるアイデアを盛り込んでいた。なんと、ジャケットに匂いをつけたのだった。日本人には親しみのある墨の匂いが、欧米の人々には“東洋的、魔術的”な匂いと感じるらしく、エキゾチックな雰囲気作りとして取り入れたわけだが、これは見事に功を奏したと言えるだろう。

 

 また、この曲のビデオ・クリップは、イタリアではキリスト教を冒涜しているとして、ドイツでは不適切な製氷源として、それぞれ放映禁止になっている。しかし、ヨーロッパ各国のチャートを集計したユーロ・チャートでもNo.1となり、ビデオの放映禁止がダメージになることなく、むしろ話題性をアップさせる結果になっている。さらに、まことしやかに流れた噂として“「ライク・ア・プレイヤー」を逆回転でかけると悪魔を崇拝するマドンナのメッセージが聴ける”というのがあったが、この噂に関しても、マドンナは否定も肯定もせず、結果として噂を煽ることになった(この噂がマドンナの口から否定されたのは1年後のこと)。世間が騒いでいるのを見て、マドンナはさぞかし気持ちよかったことだろう。

 

 これ以来、マドンナの人を驚かす言動はどんどんエスカレートしていき、「ジャスティファイ・マイ・ラブ」ではユダヤ人を誹謗するものともとれる新約聖書に一部を採用(12インチ・リミックス)して、ユダヤ教の団体から抗議を受け、所属のサイアー・レコードには爆弾が仕掛けられるという騒ぎにまで発展している。そして、ついにはヘア・ヌード写真集の発表と、まさにスキャンダル・クイーンの名に相応しい活躍(?)ぶりだったわけだ。

 89年の「ライク・ア・プレイヤー」当時、マドンナの周辺ではもうひとつのスキャンダルが乱れ飛んでいた。それは撮影に入っていた映画「ディック・トレイシー」の主演男優、ウォーレン・ビーティとの噂だが、マドンナは彼にモーションをかけまくり、めでたく(?)ハリウッドのうわさ話に発展させ、面目を躍如した。まぁ、マドンナの“男誘い発言”は初めてのことではなく、その後もサッカーのチリ代表フォワード、サラスに対し“彼を見ているとセックスのことしか考えられない”と強烈なモーションを送っている(当のサラスもサラスで、「ハダカを見たら、もっとオレのトリコになるゼ!」なんて応じているから、どっちもどっち)。結局は、ウォーレン・ビーティがマドンナに利用されたカタチで、「ライク・ア・プレイヤー」のヒットと、「ディック・トレイシー」の前宣伝に使われたというのが真相だ。

 

 ところで、高校時代のマドンナは成績優秀で1年早く卒業し、ミシガン大学奨学生にも決まっていたのに、それを投げ捨ててニューヨークに出てきてデビューを待ったという話はあまり知られていない。じつは、模範生だったのだ。そして、いまではスキャンダラス・クイーンも通り越して、強い女性のシンボル的存在として憧憬の対象となっているのだから、まさにダイナミックな人生と言えそうだ。

                           

 

2010年

7月

12日

Vol.1 マドンナ「クレイジー・フォー・ユー」 2010.7.12

上のYoutubeリンクはThe Official Warner Bros. Records YouTube Channel(ワーナーブラザーズレコード公式のYouTubeチャンネル)へのリンクです。クリックすると、「埋め込みがリクエストにより無効になっています。Youtubeで見る」と表示が出ますので、下線の文字リンクを押していただければ、Youtubeにジャンプし公式動画を見ることができます。

 

http://www.youtube.com/watch?v=A2pYLcdrcQs&feature=related

 

本コラムの記事に関連した過去の懐かしい楽曲を知っていただくための参照リンクを提供しています。

 

 

どんなアーティストでも、そのキャリアの転機となるヒット曲というものがある。マドンナの場合は「クレイジー・フォー・ユー」だったのではないだろうか。マドンナは「ライク・ア・ヴァージン」の全米No.1で一躍注目を集めてはいたものの、まだ“ディスコから出てきた、ラテン系の怪しげなダンス・クイーン”というイメージで、スーパースターにはほど遠い存在だった。本当の意味で、彼女が“大スターの扉“を開けたのが、このバラード曲の全米No.1だったのだ。

 この曲は映画「ビジョン・クエスト〜青春の賭け」の挿入歌である。映画のプロデュースはジョン・ピータースとピーター・グーパー、すなわち「フラッシュ・ダンス」「ミッドナイト・エクスプレス」「ザ・ディープ」などのヒット作コンビだ。主演は83年のベニス映画祭で最優秀男優賞を受賞したマシュウ・モディーン。「当てに行った」作品だったと言えるだろう。学園ものという内容を考慮してグーパー・ピータース・カンパニーは、ゲフィン・レコードに対して「<フットルース>を超えるポップ・オムニバス・サントラ」の制作を依頼。ワーナー・ブラザース映画と共同で、チャート・ヒットを狙えるアーティストを集めることで合意し、スタートしたプロジェクトで、サントラの総合プロデューサーにはフィル・ラモーンが起用された。フィルは、カーペンターズとの親交で有名なジョン・ベティスとジョン・リンドのライター・コンビがワーナー・ブラザースからの依頼で書き下ろした楽曲「クレイジー・フォー・ユー」をつけ、「ライク・ア・ヴァージン」がヒットしていたマドンナに歌わせることにした。ところがレコーディングしてみたものの、ひどい仕上がりだったため、ゲフィン・レコードはフィルをクビにし、アーティストごとにプロデューサーを立てて楽曲をコレクションするという方法に切り替え、「クレイジー・フォー・ユー」はジェリービーンの手によって再びレコーディングが行われた。

 

 サントラには他にジャーニー(第一弾シングル)、ドン・ヘンリー・ウィズGO-GO‘S、フォリナー、ジョン・ウェイト、そして有名になる前のトム・コクランが在籍したレッド・ライダーなど個性的なアーティストが参加。マドンナは自作の「ギャンブラー」と「クレイジー・フォー・ユー」の2曲で参加した。

 彼女にとって幸運だったのは、シングル曲として選ばれたのが「クレイジー・フォー・ユー」だったことだろう。彼女が所属するワーナーと、サントラの権利を持つゲフィンの間で、シングル・カットの権利を巡ってちょっとしたトラブルがあり、当初マドンナの2曲はゲフィンがシングル権を持つはずだったが、土壇場でどちらか1曲ということになり、「ギャンブラー」はおとされた(どちらかといえば、この曲のほうが当時のマドンナのイメージには合っていた)。その結果、「クレイジー・フォー・ユー」がシングルとして世に出たのである。


ちなみに、映画自体は興行的には完全に失敗で、マシュウ・モディーンはその後なかなかいい役をもらえず、長い間苦しんだ、また、GO-GO’Sはこのサントラを最後に解散。アルバムは『フットルース』に続く作品として時代に名を成す予定だったが、翌年にリリースされた『トップ・ガン』にその座を奪われた。そのなかで、マドンナはこの曲のヒットですっかり勢いづいて、以降“本格的なパフォーマー”としての地位を固め、スターダムの階段を昇ってゆく。さらには、映画との関わりも増え、女優としても花開くことになった。つまり、彼女だけがおいしい思いをしたプロジェクトだったのである。

※この連載は2000~2002年に「mc elder」および「mc」で連載した内容を加筆/再構成したものです。

Crazy

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